【ブックレビュー】ぼくらの頭脳の鍛え方
こんにちは。
今日もエニシア@伏見からの投稿です。
立花隆さんの本は、大学時代の先生(藤田先生)に勧められていました。
amazonのほしい物リストをたどっていると発見したというのがなんとも情けない。
他にも大学生の時に、読もう!と思った本が多々あった。。。
当時読んでいたらまた違う考えがあったかもしれない。
20代のうちに読書体験を積むことが将来の自分の生き方に、大きな影響を及ぼしてくれる。
これは20代にしかできないのだ。
30代になると自分の価値観が出来上がり、新しい考えを取り入れにくくなるみたい。
今しかできないのを自覚しよう。
本書でもあったけど、
「本というのは疑似体験をさせてくれる、想像力を豊かにさせてくれる」のだ。
秘密警察によるスパイ工作だとか「人間のダークサイドを学校の科目にしよう」と提案しているくらいだ。
面白かった点
【検察官への自供が起こりうる理由】
聴取を重ねられるうちに、検察官の人柄、立場を解することができるようになる(情)。
度重なる聴取に自らの精神的・身体的ピークが差し迫る(嫌気)。
→そういった環境の中で被疑者は容疑を認める自供をするようになる。
👉佐藤さんが容疑を認めず耐えられたのは、読書体験による疑似体験が大きいと。
本当にこうなるのだと、自分の読書体験から自分を客観視したそうだ。
【教養は解毒剤】
思想であれ、宗教であれ大変な毒薬。
👉その毒薬を解毒できるのが教養だ。
【戦争こそ必須の教育】
戦争は民族性、国民性、科学技術、文明、全てが濃縮されて表れる。
👉戦争の歴史を学ぶことが現代の我々にも活きる。
【100%当たる細木数子】
彼女はトートロジー(恒真命題)の天才。
ex.)このままの姿勢だったら、来年、新書の編集長は地獄に落ちる。
→編集長が更迭になれば予言的中。
新書が当たれば(売れれば)、私が言った通りに心を入れ替えたからと予言的中。
👉この二段論法を用いるから絶対に当たる。と。。。深い。
この本は、宗教的な背景知識がふんだんに紹介されている。
人間と宗教が不可分なのを改めて感じさせてくれた。
また、佐藤さん外交官(外務専門職)時代の話は内面が聞けてめちゃめちゃ面白い。